はじめに:高いスマートウォッチ、本当に必要ですか?

「スマートウォッチって、実際どこまで使えるの?」
Apple Watch、Pixel Watch、Garmin、Amazfit……。いまや数えきれないほどのスマートウォッチが世に出ています。私はPixel Watch(初代)を約2年半使い続けて、正直なところこう感じています。
「これ、本当にみんなに必要なの?」
世の中にはスマートウォッチの「便利さ」を謳う記事が溢れていますが、その裏で「こんなはずじゃなかった」「スマホで十分じゃん」と感じている人も少なくないはず。
私は今回、忖度なしで、私のリアルな体験談をお話ししたいと思います。特に、高価なスマートウォッチの購入を検討している方には、この記事が「失敗しないためのヒント」になることを願っています。
Pixel Watchで”できること”、そして”がっかりしたこと”

一般的なスマートウォッチでできることは、大体こんな感じです。
- メッセージ通知・簡易返信
- 歩数、心拍、睡眠などの健康データ取得
- 音楽再生・操作
- ナビゲーション(Googleマップなど)
Pixel Watchもこれらの機能は一通り揃っています。加えて電子マネー決済(クレジットカード決済、Suica、iD、QuickPay)も可能です。買った当初は「思っていたより便利かも?」と感じたのは事実です。特に電子マネー決済は、財布やスマホを出す手間なく「ピッ」と支払えるのが魅力に映りました。腕時計で決済できるのはかっこいい!とガジェット好きならワクワクする要素です。
決済機能、一見便利だけど「スマホでよくね?」問題

Pixel WatchでのiDやQuickPayのタッチ決済は、確かに便利そうに聞こえます。でも、実際に使ってみると、あることに気づきます。
多くの自動販売機や改札機は、右手でタッチすることを前提に作られているんです。そしてレジの決済端末はスマートウォッチでタッチすることが想定されていません。
左手に装着したスマートウォッチで支払うには、手首を不自然にひねってリーダーにかざす必要があります。これが意外と面倒で、特に荷物を持っている時や、急いでいる時などは、結局ポケットからスマホを取り出す方が圧倒的にスムーズで自然だと感じる場面が多々ありました。「思ったよりスマートな決済じゃないな」というのが正直な感想です。
Suica対応でも安心できない理由

Pixel WatchがSuicaに対応しているのは大きなメリットに思えますが、ここにも落とし穴があります。
まず、**定期券機能が使えません。**そして、1枚のSuicaは1端末にしか紐付けられないという制約も地味に痛い。
何よりも大きな問題は、バッテリー持ちの悪さです。Pixel Watchはフル充電でも24〜36時間が限界(常時表示オンの場合、体感ではもっと短い)。もし充電を忘れたり、思いがけず電池切れになってしまったらどうなるか?
改札を通れません。
通勤・通学で毎日使う交通手段としては、正直不安でしかありません。このリスクを考えると、Suicaはやはりバッテリーの持ちが良く、緊急時にも対応しやすいスマートフォンに入れておくのが最も現実的だと痛感しました。
そこから見えてきた『スマートウォッチの限界』
よく使う機能は安価モデルで十分

通知確認やFitbit経由での健康データ記録も確かに使いました。しかし、これらは正直言ってPixel Watch特有の機能ではありません。数千円の安価なスマートバンドでも十分に実現可能なレベルです。

しかも、Fitbit連携による詳細な健康データ(睡眠の質の詳細分析や過去の推移など)を見るには、結局有料課金が必要になるのも「地味に」ではなく、**「がっかりポイント」**でした。高い時計を買ったのに、さらにお金を払わないと全機能を使えないのは納得できません。
操作性はスマホに軍配、小さな画面の限界

音楽操作やGoogleマップのナビ機能も試しましたが、小さな画面での操作は非常にストレスフル。結局スマホの方が使いやすく、これらの機能はほとんど使わなくなりました。**「スマホを腕に小型化しただけ」**という印象が強く、「スマートウォッチならでは」の体験には繋がりませんでしたね。
結論:スマートウォッチは、ほとんどの人に”絶対必要”ではない

2年半Pixel Watchを使い続けてわかったのは、私にとってスマートウォッチは「生活が劇的に変わるような体験にはならなかった」ということです。
通知確認やヘルスケアは確かに便利ですが、それがなくても日常生活で大きく困ることはありません。そして、スマートウォッチでできることのほとんどは、結局のところスマートフォンでも代用できてしまいます。
もちろん、スマートウォッチが強力な味方になる人もいます。
- ランニングやフィットネスが日課で、常にデータを記録したい人
- 仕事中など、頻繁にスマホを取り出しづらい環境にいる人
- 通知の即時確認を何よりも優先したい人
しかし、明確な目的がない人が、「なんとなく便利そうだから」という理由でいきなり3万円〜5万円もする高額モデルに手を出すのは、はっきり言って「もったいない」と強く感じています。
私がこのレビューを書く理由、そしてこれからのスマートウォッチ選び

実は、このレビューを書くべきか、正直迷いました。なぜなら、私自身、今後も新しいスマートウォッチをレビューしていく立場だからです。もしかしたら読者の皆さんには「結局新しいの買うんでしょ?」と思われるかもしれません。
でも、この2年半の経験を通して、どうしても皆さんに伝えたい「本当のところ」があったんです。
「スマートウォッチは万人に必須のデバイスではない」
私自身も今回の経験をふまえ、今後は「高価なフラッグシップモデル」ではなく、コストパフォーマンスを重視した1万円台でも十分に満足できるスマートウォッチに焦点を当ててレビューしていく方針です。
もしあなたがスマートウォッチに興味はあるけれど、「本当に必要なの?」「買って後悔したくない」と考えているなら、私のリアルな体験談が、その選択の一助となれば幸いです。
今から買うならこのモデルがおすすめ
Redmi Watch 5シリーズにはいくつかのモデルがありますが、今回は機能と価格のバランスに優れた2機種に絞ってご紹介します。
Redmi Watch 5 Lite:コスパの良いまずは試すべき1台
特徴:
- 画面が大きく通知メッセージを確認しやすい
- バッテリーが持ちが18日間持つので充電頻度が少なくて済む
- 値段に対して必要十分な機能、初めての1台としても良し
多くの人にとって、これ以上の機能は必要ないかもしれません。Redmi Watch 5 Liteは、スマートウォッチの「良いとこどり」を叶えつつ、お財布にも優しい、まさに「賢い選択」と言える一台です。
Redmi Watch 5:より性能を求めるなら
特徴:
- 基本的な性能はRedmi Watch 5 Liteよりも高性能
- Redmi Watch 5 Liteより大画面(2.07インチ)
- スマホなしで単体で音楽再生できる
Redmi Watch 5 Liteと比較して価格と基本性能が数段高いです。1番の違いはスマホなしで音楽再生をすることができる点です。ランニング中などスマホを持ちたくない方には最適です。
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