以前の記事で「ロボット掃除機に水拭き機能はなくてもいい」とお伝えしました。
なので次にロボット掃除機を購入する時は水拭き機能がオミットされたコスパのいい機種を探すつもりでした。
しかし2年前とある理由からECOVACS社の「DEEBOT T10 OMNI」を購入しました。なんと水拭き機能だけでなく、モップ洗浄と乾燥機能付き!
なぜ心変わりして水拭き機能付きの機種を買ってしまったのか?エントリーモデルからハイエンドモデルの機種に乗り換えてどう感じたのか?
私の体験がロボット掃除機の購入に迷っている方の参考になれば幸いです。
「DEEBOT T10 OMNI」を購入した3つの理由
エントリーモデルのロボット掃除機でも基本的な機能は備えています。しかし、使用していると次第に物足りなさを感じてきました。
[実利]ダストボックスのゴミ捨てから解放されたかった

私にとって一番買い替えを検討した理由がこれでした。
確かに掃除はしてくれる。でもダストボックス内のゴミを毎回捨てないといけない。
しかもふたを開けたときに、埃が舞い上がる。
このひと手間が次第に”面倒臭い”という気持ちを大きくしていきました。
ゴミ回収ステーション付きのロボット掃除機の商品画面を眺める時間が長くなりました。
[ロマン]モップ洗浄と乾燥の自動化

ゴミ回収ステーション付きロボット掃除機を探しているとき、モップ洗浄と乾燥までしてくれるモデルがあることを知りました。
「そこまでしてくれるの!?」と驚きました。ついに人類の文明もここまで進歩したのか。
そしてこの文明の最先端を試してみたい!と強く感じてしまいました。
賢い買い物方法ではないかもしれないですね。でも凄く心惹かれてしまったんです。
[決定打]タイミングよく価格が下がった

ロマンを感じましたが、すぐに価格という現実を突きつけられました。どの機種も15万円程度…。
流石にロマンだけでは購入できない。仕方ない…指でもくわえておくか。
しかしそんな時、タイミングよくAmazonでブラックフライデーが開催されました。
79,800円までの値下げ!くわえていた指を離し、ポチッてしまいました。
エントリーモデルから「DEEBOT T10 OMNI」に買い替えてどうだった?2年間の使用感想
結論:めっちゃ良かったが高い

10畳とはいえ、1Kアパートでステーション付きのロボット掃除機とかいるのかな?と少し心配でした。でも、エントリーモデルから買い替えて性能には満足しています。
が、やはり価格が高い。コスパ的には微妙です。
「DEEBOT T10 OMNI」に買い替えてよかった点
自動ゴミ回収が快適!

ダストボックスのゴミ捨てをしなくて良いというのはマジで快適でした。
ゴミ捨てくらい手間じゃないのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかし1つでも手間が必要なのと、全く手間がかからないのでは快適性が段違いです。
広い住居ではなかったのでゴミもそこまで溜まりませんでした。なのでゴミ捨てのことを考えるのは1年に1回で良くなりました。
水拭き機能はロマンだけじゃなくて実用的

心惹かれたモップ洗浄と乾燥機能ですが、ロマンだけの機能ではなくてちゃんと実用的です。
今まで準備と後片付けの手間を考えたらクイックルワイパーの方で良いと思っていました。
しかし「DEEBOT T10 OMNI」はタンクに水を入れるのと汚水を捨てることさえやれば後は自動でやってくれます。
そしてモップを回転させながら加圧して拭くので、目立たない汚れも落としてくれていました。一見汚れのないフローリングでも汚水タンクの濁った水を見るたびに「こんなに汚れてたんだ」と思わせてくれます。
「DEEBOT T10 OMNI」の微妙だった点
ステーションが大きく、住居によっては圧迫感がある

ステーションは結構大きいです(448×430×578mm)。更に前面に1.5m、左右に0.5mのスペースを確保することが推奨されています。
1Kのアパートでは圧迫感を感じやすいです。私は部屋の隅、ソファーの陰になるように置いてなるべく目立たないようにしていました。
見守りカメラは使わなかった

見守りカメラ機能はあてにしない方が良いと感じました。
専用の見守りカメラを別途購入した方が、画質や音声も良いです。
脱衣場など、通常カメラを設置しない場所へ掃除機を動かして様子を見に行くなどはできるかもしれませんが、私は有効活用できませんでした。
やっぱり値段が高い

セールで価格が下がったとはいえ、やっぱり8万円弱というのは高価格です。
そう簡単に購入を決断できる価格ではないと思います。
コスパで考えると4万円台でステーション付きが良いでしょう。
「DEEBOT T10 OMNI」の良くなかった点
掃除機本体の背が高い

掃除機本体の頭に突起があります。この中にLiDARセンサーが仕込んであり、マッピングや障害物の回避に役立てています。
しかし、その分背が高く(10.3cm)なり、ラックの下などに入り込めないケースが出てきました。
今までの機種だと掃除できていた部分ができなくなるのは残念でした。
段差に弱い

1cmの段差でも苦戦していることの多いロボット掃除機ですが、それはハイエンドモデルの「DEEBOT T10 OMNI」でも変わりませんでした。
当時パイプベッドを使用していたのですが、そのパイプ部分に乗り上げてしまい行動不能になることがありました。対策としてそのパイプの周囲にだけ衣装ケースを置いて通行止めにしていました。
古い家でも使える?築60年以上の実家で「DEEBOT T10 OMNI」を使ってみた結果
私の実家は築60年以上の古い家です。様々な面で昔ながらの家ですが、この家でも「DEEBOT T10 OMNI」が問題なく使えるのか試してみました。
水拭き機能がほとんど使用不能

せっかくの水拭き機能ですが、私の実家では使用できませんでした。
理由は畳の部屋が多いことと、床が冷えるので絨毯を多く置いているからです。
更に「DEEBOT T10 OMNI」は「モップ自動リフトアップ機能」がありません。
その為畳や絨毯を避けて水拭きをするということができず、結果水拭き機能を封印せざるを得ませんでした。
段差に弱い弱点がより顕著に

昔ながらの家は戸や部屋の仕切りに段差が多くあります。2cm程度の段差も多くあり、その度に掃除機が躓いているのを見かけます。
最終的に乗り越えてくれるものの、掃除の時間がかかるようになりました。
2025年、あえてT10 OMNIを選ぶ価値はあるか?
結論:機能は現役、価格が下がって高コスパに。在庫があれば即買い
基本的な機能(吸引・水拭き・乾燥)は今でも十分です。
もし新品や状態の良い中古があれば、コスパ最高です。ラッキーと思って購入してよいでしょう。
ただし、在庫が徐々に無くなってきているのが問題です。
今購入するならバランスの良い「DEEBOT T20 OMNI」もあり
「DEEBOT T10 OMNI」の後継機です。T10 OMNIとの主な違いは以下になります。
- カーペットでの水拭きを防ぐモップのリフトアップ機能付き
- 温水洗浄機能でモップの油汚れも洗浄できる
- 見守りカメラは削除された
- 価格も落ち着いてきているので性能とのバランスが良い
掃除機の背の高さ問題も解決したいなら「DEEBOT T50 OMNI」
「DEEBOT T20 OMNI」の後継機です。T20 OMNIとの主な違いは以下になります。
- 吸引力が6000Paから15,000Paに大幅アップ
- 頭の突起が無くなったので背の低い家具の下にも潜れる
- 絡まり防止ブラシで毛が絡まりにくい
- モップが飛び出し壁際まで水拭き掃除が可能に
- 発売されて日が浅く価格が10万円越え
※通常はT20の方が安いことが多いですが、セール時はT50の方が安くなる逆転現象が起きることがあります。両方のリンクをチェックして、安い方を選ぶのが正解です。
OMNIシリーズ比較表
| 項目 | T10 OMNI(使用モデル) | T20 OMNI(バランス型) | T50 OMNI(最新・薄型) |
| 吸引力 | 5,000Pa | 6,000Pa | 15,000Pa |
| 本体の高さ | 10.3cm (突起あり) | 10.3cm (突起あり) | 8.1cm (突起なし) |
| 水拭き | 回転加圧 | 温水+回転加圧 | 温水+回転加圧 |
| モップリフト | × (絨毯濡れる) | ○ (9mm上昇) | ○ (9mm上昇) |
| カメラ | あり (見守り可) | なし | なし |
| ステーション | 幅44.8cm 高さ57.8cm | 幅44.8cm 高さ57.8cm | 幅39.4cm 高さ52.7cm |
まとめ:掃除苦手な人ほど満足度が高い

2年間「DEEBOT T10 OMNI」を使用して分かったことがあります。
それは掃除が苦手な人ほど高価格でもそれ以上の価値ある商品だということです。
とにかく掃除は楽にしたいと常に思っている私には「DEEBOT T10 OMNI」は最高の相棒です。ありがとう!
ロボット掃除機は最新のものを購入する必要はないです。型落ち品の方がコスパが圧倒的に良いです。「え!?この価格でこんな便利なものがあったの」という体験をぜひ皆さんにも体験してほしいです。

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