デュアルモニターをやめてしまう人が多いのはなぜ?導入前に知るデメリットと対策

PCデスク全体をを左上から撮影した画像 PC周辺機器

作業効率を上げるためにデュアルモニターにしたい。

でも使いこなせるかわからないし、デスクが狭くなるのは嫌だ…。

検索窓に「デュアルモニター やめた」「いらない」と打ち込んで、デメリットばかり探していませんか?

その気持ちよくわかります。私も作業効率いいと言われているけど、ホントかな?となかなか踏み切れませんでした。

デュアルモニター環境の問題解決方法、それはモニターアーム

2つのモニターアームをデスクに取り付けた画像

私は4年間デュアルモニター環境で過ごしています。その中でこれだと確かに欠点が目立ってしまうなという環境がありました。

その環境は純正スタンドを使用してデュアルモニター環境を構築しようとしたときでした。

そしてその欠点を解決するために導入したのが、モニターアームでした。

モニターアームを導入すれば、デメリットは消えてメリット(効率・快適さ)を手に入れられますよ!

なぜ「デュアルモニターはやめた方がいい」と言われるのか?

モニターを見つめる男性の画像

よくある3つの理由

  1. 圧迫感・狭さ:デスクの半分以上が埋まってしまい、作業スペースが消滅する
  2. 首・目の疲れ:2枚の画面を見るために首を頻繁に左右に振るため、首や肩こりが悪化する
  3. 配線地獄:ケーブルが倍増し、見た目が汚くなる

うーん、こうやって並べてみるとデュアルモニターやっぱ止めようかなと考えてしまいますね。

ではモニターアームでこれらの問題を私がどう解決したのかを紹介します。

デメリットを「配置」で解決する。モニターアーム必須論

デュアルモニター環境におけるモニターアームは、ただの「設置器具」ではありません。デュアルモニター環境の欠点を克服する「問題解決ツール」なのです。

「圧迫感・狭さ」の解決

モニターアームを使用し広くしたデスクにデスクシェルフを設置したデスクの画像

純正スタンドを使用すると、どうしてもデスクのスペースが狭くなってしまいます。

私が使用している「INNOCN 27M2V」のスタンドは20cmの幅があります。デスクの奥行きの1/3程これで消費してしまいます。これは狭い…。

この問題を解決するためにモニターアームを使用してモニターを宙に浮かせています。モニターを空中に浮かせることで、本来スタンドのある場所にデスクシェルフを設置し、更にスペースの確保に成功しています。

ついでに言うとスタンドを使用していた時よりもモニターの位置が後方に下がり画面を視界内に収めやすくなりました。これにより後述する首の疲労問題の解決にもつながっています。

「配線」の解決

モニターアームで27M2Vモニターの下の配線を目立たなくした画像

モニターを増やすと配線が増えてしまう。鬱陶しいですよね。

でもモニターアームを使用すれば解決できます。アームの支柱に通すだけで、目に入るケーブルの本数を少なくできるからです。

アームの支柱の位置は自由に動かせるため、私は2本のアームの支柱を中央に配置しています。そこから配線をなるべく中央に集約させて目立たないようにしています。

【重要】首が疲れないためのコクピット配置

右手で左肩を抑えている人の画像

恐らく、デュアルモニターをやめてしまう原因の多くはこれでしょう。

サブモニターを見るために首を動かす。これを長時間繰り返し、首や肩の疲労が増えてしまう。

こうなってしまう原因はモニターを平面(一直線)に並べてしまうからです。そのため、2つのモニターが視界に収まり切れずに首をぶんぶん振ることになるのです。

そうは言っても頭の数を増やすでもない限り、首ぶんぶんするしかなくない?

ご安心ください私なりの方法ですが、解決方法があります。

「疲労」の解決

モニター2枚をハの字型に設置した画像

この視線移動による、首や肩の疲労を軽減する方法があります。それはモニターアームを使用して自分を包み込むように「ハの字」にモニターを設置することです。

2つに並べたモニターの中央を奥へ押し込み、角度をつけます。

角度をつけることにより、2つのモニターの端から端までの距離を縮めることができます。

すると、無理に首を動かさなくても、2つのモニターが自然と視野の中に収まります。「ぼんやり全体が見えている状態」を作れるのが、この配置の最大のメリットです。

私は27インチモニター2枚でデュアルモニターを構築しています。正直デュアルにするにはちょっと大きかったかな?と思うこともあります。

それでもこの方法を採用してからは首の疲労はなくなりました。首はほとんど動かさずに視線移動で対応できています。

【品質とコスト】どのモニターアームを選ぶべきか

価格と品質をイメージした画像

ではデュアルモニター環境を構築するにあたってどんなモニターアームを導入するべきでしょうか?結論を言うと「予算と相談。ただし、メイン側のモニターはエルゴトロンLX」です。

理想はエルゴトロンLX2本

品質の面で言えばエルゴトロンLXは最高です。動きの滑らかさ、固定力、耐久性とどれをとっても文句はありません。

が、しかし価格が高い。1本2万円はホイホイと出せる金額じゃない。

そうなると、妥協案を考えなくてはなりません。

格安モニターアームは安物買いの銭失いの懸念

とりあえず、デュアルモニターにしたいというだけなら格安アーム2本でも良いと思います。まずはやってみる。必要なら後からグレードを上げていく。といった感じで入門には適しています。

低価格で失敗したときの損失も小さい。期待をし過ぎなければ満足度は高いとメリットもあります。

ただし、注意点もあります。格安アームはモニターの固定力が弱く理想の位置調整がし難いです。少しの振動でモニターが揺れることもあります。長期使用すると耐久性のなさからこれらの欠点がより目立つようになります。

予算が許すならやはり品質は確保したいです。

デュアルアームは選択肢としてはどうなの?

デュアルモニターアームでデュアルディスプレイを使って在宅ワークする社会人

一つの支柱から枝のように2本のアームが伸びているデュアルアーム。まさにデュアルモニターのための製品です。
私は採用しませんでした。理由は動きや配置の自由度の低さと違う製品のモニターを並べた際に高さが合わない可能性があったからです。

作業中は少しのことで集中力削がれやすいです。もし気になり始めたら作業どころではなくなってしまうので見送りました。

とはいえ、大きな利点もあります。それは価格の低さです。5,000円以下で購入できるものもあります。導入のハードルは低い!

  • 同じモニターを2枚持っている
  • 導入費用を抑えたい
  • 大きくモニターを動かすことはない

という条件に当てはまるなら、デュアルアームは圧倒的なコスパを発揮します。

エルゴトロンLXの代替商品はないの?

エルゴトロンLXの代わりとなる製品はないかなと探していたところ見つけました。

それが「iggy LS112」です。エルゴトロンLXよりも動きや固定力はやや劣るものの価格は16,000円程度と抑えてあります。

コストと品質のバランスが取れた製品と言えるでしょう。

ただし、長く使うことを考えたらメーカーの保証が10年もあるエルゴトロンLXを選んだ方が最終的には安く済むでしょう。

私の使用しているモニターアーム

私は数年前からエルゴトロンLXのOEM商品である「Amazonベーシックモニターアーム」と「HP BT861AA」というアームを使用しています。ほぼエルゴトロンLXな製品です。

なのでおすすめしたかったのですが、現在は双方とも在庫がほとんどない状態なため断念しました。

関連記事はこちら

改めて結論:1本はエルゴトロンLX、もう1本は固定用に格安アーム

品質は最高なエルゴトロンLX。しかし2本購入するのは高すぎる。そこで提案したいのが、メイン使用で良く動かす側のモニターにはエルゴトロンLX。そして2本目は格安アームを使用することです。

格安アームを使うサブモニター側は動かさずに固定します。そして細かな調整はメイン側で行います。

動かさないなら格安アームの欠点である動かし難いという弱点を克服できます。

そして、格安アームでは物足りない、もしくは予算が許すなら「iggy LS112」も検討すると良いでしょう。

固定用アームは何を購入すればいいの?

ポール式モニターアームの画像

私はポール式のモニターアームをおすすめします。理由は”不動の安定性”があるからです。

ネジでガッチリ締め付ける単純構造なので「ずり落ちる」ことがありません。

ガスシリンダーやスプリングといった消耗部品がないので耐久性の面も問題ありません。

低価格製品によくある動かし難いという欠点も固定用なので関係なく使えます。

具体的にはどの製品がいいの?

固定用アームは各メーカーがいろいろな製品を出しています。その中から1つ選ぶとしたら「Amazonベーシック シングルモニターアーム 連接式(新モデル)」をおすすめします。

理由は「ハズレを引きたくないから」です。

格安商品を購入したときによくあるトラブルが「品質が悪い」「サポートを受けがたい」等です。
Amazonの商品ならこれらの面倒な部分考えなくていいので安心感があります。

ちなみに名前が似ていて紛らわしいですが、この製品はエルゴトロンLXのOEM商品ではないです。

Amazonさんもう少し違いが分かる名前つけてくれないかな。

私の実際のデュアルモニター環境

モニターアームを使用したデュアルモニター環境のPCデスクの画像

こちらが私の実際のデュアルモニター環境です。

使用しているモニターは左側はメインモニターである「Innocn 27M2V」。右側は4Kモニターである「Wis AS-K27MT」です。

モニターアームは2本とも中央に設置しています。中央に設置することで配線を隠しやすくしています。(デスク下の配線は…今回は触れないでおきます…)以前は支柱をデスクの左右両端に設置していましたが、配線が目立つのでこの配置に落ち着きました。

そして2つのモニターの接点部分を奥に押し込んで「ハの字」に並べています。これでモニターの両端を視界内に収めて首の動きを最小限にしています。

まとめ

モニターアームを導入することで、デュアルモニターの最大の懸念点である「疲労感」や「デスクの狭さ」といった問題は解決できます。デュアルモニターは一度体験すると後戻りできないほど、作業効率も快適性も格段に向上します。

資料を見ながら作業ができるし、ゲームで素材集めなどしながらYouTube視聴したりもできます。

これらの問題で導入を諦めてしまうのは、非常にもったいないと心から思います。もし迷っているなら、ぜひモニターアームもセットで導入してみてください。

適切な環境を整え、最高のデュアルモニター環境で仕事や趣味に没頭しましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました