「毎日仕事でクタクタ。自炊はしたいけど、調理に片付けにと時間がかかる…」
そんな一人暮らしのあなた、電気圧力鍋に興味はありませんか?「調理時間を短縮できて、手間もかからない」という言葉に惹かれる気持ち、よく分かります。
私自身、そんな期待を胸に電気圧力鍋を購入し、アイリスオーヤマの2.2L電気圧力鍋 KPC-MA2-Bを約4年半使い続けています。正直に言うと、「時短家電」としては期待外れな部分もありました。
では、なぜ私は使い続けているのか?そのリアルな使用感と本音を、メリット・デメリットとともにお伝えします。電気圧力鍋があなたの生活に本当に必要か、この記事で判断してくださいね。
なぜアイリスオーヤマの電気圧力鍋を選んだのか
数ある電気圧力鍋の中から、私がアイリスオーヤマのKPC-MA2-Bを選んだ理由は大きく3つありました。
1. 一人暮らしにぴったりの容量(2.2L)

一人暮らしなので、大きすぎるものは必要ありませんでした。この2.2Lという容量は、カレーなら4皿分程度作れるので、2〜3食分をまとめて作るのに最適。これ以上大きいと置く場所にも困るので、このサイズ感が決め手でした。
2. 手が届きやすい価格

購入当時、楽天市場でポイント込みで約11,000円でした。他社製品が13,000円〜15,000円程度だったことを考えると、一段階安かったんです。「お試しで買ってみるにはちょうどいい価格だな」と感じました。
3. 必要十分な機能

電気圧力鍋の中には、自動攪拌機能や豊富な自動メニューを持つ高機能なモデルもあります。しかし、私の目的は「手軽に自炊を続けること」。これらの機能がなくても調理はできますし、その分価格も高くなります。
KPC-MA2-Bは低温調理もできますし、自動メニューも65種類と十分。シンプルながらも、私が求める機能はしっかり備わっていると判断しました。
結論:時短ではないけれど、手放せない「もう一つの価値」
正直なところ、電気圧力鍋は「時短」には大してなりませんでした。理由は、調理の手間が減った一方で、お手入れの手間が増えてしまったからです。
それでも、私はこの電気圧力鍋を4年半も使い続けています。なぜか?それは、出来上がる料理が想像をはるかに超えるほど美味しいから。そして「料理ができるまでの時間」を自分のために使えるようになったから、です。
料理ができるまでの時間が「自由時間」に変わる

調理時間自体が劇的に短くなるわけではありません。ですが、材料を切ってセットし、ボタンを押してしまえば、あとは電気圧力鍋が勝手に調理を進めてくれます。つまり、料理が完成するまでの間は、あなたの「空き時間」になるんです。
私は休日に野菜を切って準備しておき、仕事から帰ってきたら買ってきた肉や冷凍肉団子などを入れて鍋料理を作っていました。完成までの数十分間は、シャワーを浴びたり、読書をしたり、資格の勉強をしたり、趣味の時間を楽しんだり…と、自分の時間として有効活用できるようになりました。
ほったらかしで「お店レベルの美味しさ」が実現!

面倒くさがり屋の私が4年半も使い続けている最大の理由がこれです。電気圧力鍋で作る料理は、本当に感動するほど美味しいんです!
- 肉や魚は骨までとろける柔らかさ: 骨付き肉は身が骨からスルッと剥がれ落ち、魚は骨まで食べられるほど柔らかくなります。まるで料亭の一品のような仕上がりです。
- 野菜の旨味がギュッと凝縮: 野菜は煮崩れしにくく、素材本来の甘みや旨味が最大限に引き出されます。煮込み料理のスープは、最後の一滴まで飲み干したくなるほど絶品ですよ。
- 冷凍食材もそのままOK: 冷凍の肉や魚、野菜を解凍せずにそのまま調理できるのも、疲れて帰ってきた日には本当に助かるポイントです。
火を使わないので、目を離していても焦げ付く心配がなく、安心感も大きいです。仕事から帰ってきて、温かくて栄養満点の食事が待っている安心感は、何物にも代えがたいものです。
購入前に知っておくべきデメリット:手間はかかる
- 食洗器が使えない手洗い問題
- 地味に面倒なメンテナンス
- 意外と困る置き場所問題
- 蓋の置き場所に困ることも
「時短にならない」と冒頭で述べた通り、電気圧力鍋には手間だと感じる部分も正直あります。
食洗器が使えない手洗い問題

内鍋はフッ素コーティング加工がされているため、残念ながら食洗器は使えません。毎日手洗いするのは、正直面倒だと感じることがあります。「仕方ない、これも美味しい料理のためだ」と割り切って洗っています。
地味に面倒なメンテナンス

毎回の洗浄に加え、月に一度のメンテナンスが必要です。特にパッキンは匂いがつきやすいので、重曹水での消臭が推奨されています。圧力おもりや蒸気弁など、小さな部品も詰まらないように点検・掃除が必要で、これが結構億劫なんです。
意外と困る置き場所問題

電気圧力鍋は意外と大きく重さもあるため、設置場所に少し悩みます。イメージとしては炊飯器がもう一つ増えるような感じです。購入前に、どこに置くかスペースを確保しておくことが重要です。使わなくなると、あっという間に邪魔な存在になってしまいます。
蓋の置き場所に困ることも

調理後に熱くなった蓋を外しますが、この蓋も大きくて重く、一時的な置き場所に困ることがしばしばあります。専用のスタンドなどがあれば便利なのですが…。
まとめ:一人暮らしに電気圧力鍋は必要か?

私の結論として、一人暮らしで「とにかく調理時間をゼロにしたい!」という方には、電気圧力鍋は期待外れに感じるかもしれません。洗い物やメンテナンスの手間を考えると、必ずしも「時短」と呼べるわけではないからです。
しかし、「調理中の拘束時間を減らして他のことに時間を使いたい」「手軽に本格的で美味しい料理を食べたい」という方には、間違いなく価値ある家電になるでしょう。
特に、火を使わずに「ほったらかし」で調理できる点は、小さなお子さんがいるご家庭や、料理中に他の作業をしたい方にとっては大きなメリットになります。
多少の手間はあっても、それ以上に得られる「自由な時間」と「美味しい料理」の魅力は絶大です。私自身、この4年半で電気圧力鍋がすっかり生活の一部になりました。
もし購入を検討しているのであれば、ご自身の生活スタイルと、電気圧力鍋を使うことで何を一番得たいのかをよく考えてから決めることを強くおすすめします!
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